脂肪を減少させて痩せるにしても、筋肉をつけて太るにしても、自分の体型がどのようにして決まるかを知る事は非常に重要なことです。そこで、何が体型に影響及ぼすのかを見ていきましょう。

太る原因は遺伝と生活習慣

体型は「遺伝」と「生活習慣」によって決まりますが、まずは遺伝から見ていきましょう。私たちが体型について考える時、遺伝因子が関わっていることはよく知られていることです。

肥満遺伝子とは

遺伝性肥満マウスから肥満遺伝子が発見され、「肥満は遺伝」に拍車をかけるようになりました。肥満遺伝子とは肥満を引き起こす遺伝子と思われるでしょうか、実は肥満を防ぐ遺伝子のことです。遺伝性肥満マウスは摂食抑制作用を持つホルモンの・レプチンの遺伝子に異常があり、正常なレプチンが作れないことから食欲が抑制できず、過食になり肥満が起こることが分かりました。

肥満と遺伝の関係

しかし、肥満が遺伝するということは、親が肥満であると子供もう肥満になるということではなく、体脂肪を一定量まで蓄えられる能力が遺伝することです。そしてその能力を最大限に引き出してしまうような生活習慣により、肥満になると考えましょう。つまり、遺伝によって肥満になりやすいことは事実ですが、あくまでも生まれてからの生活習慣によって肥満になります。というのは、幼少の頃の食生活は親の影響を非常に強く受け、食べ物は太っている親から与えられ、運動習慣も太っている親の影響受けるために、脂肪を蓄える能力が脅威を発揮した結果、親と同じ体型になってしまうのです。そして幼い頃からの食習慣、運動習慣を簡単には変えることができないため、成人してからも肥満であり続ける人が多いのです。

生活習慣で体型は変えられる

体型は遺伝と生活習慣によって決まりますが、両親が長身であると遺伝によって子供も長身になるケースが多いのと同じように、両親が肥満であると子供も肥満になりやすいというように、単純に考えないでください。確かに遺伝因子も体型に影響を及ぼしますが、たとえ両親が肥満であっても太らない生活習慣を実行することによって肥満を予防することは十分に可能です。