牛乳やヨーグルトなどの乳製品はタンパク質が豊富で、カルシウムも含まれていて骨を強くするので、健康的な食材であると思われています。ですが、乳製品は体内炎症を起こす原因になります。その理由と対策を説明します。

今の牛乳と昔の牛乳は全くの別物

確かに昔の牛乳は優れていたかもしれません。自然の中で牧草を食べて、のびのびの生活している牛から搾りたての牛乳を飲むことが出来ました。ですが今は、牛が早く育つよう、草ではなく穀物(それも遺伝子組み換えのもの)や牛骨粉を与えられ、さらには抗生物質の予防接種やホルモン注射も打たれています。

さらに、生乳はみな工場に運ばれて、熱処理をされた後、乳脂肪分が分離しないように加工されています。生乳に含まれる酵素はみな劣化しています。今の牛乳は昔の牛乳ではありません。

乳製品は体内炎症を起こす理由

私たち日本人は牛乳のタンパク質を分解出来ません。古くから牛乳が食文化として根付いてきた北欧とインドの人たちは、生まれつき牛乳を分解できる酵素を体内に多くもっていると言われています。しかし、それ以外の人種では牛乳のタンパク質を分解できる人が少ないのです。

タンパク質を分解できないと、人間の体は異物であるタンパク質に対して炎症反応を起こします。それは私たちの体の中にウィルスや細菌が入ってきた時と同じです。ばい菌が入ると白血球がそれらを攻撃して赤く腫れたり、熱を持ったりしますよね。つまり炎症反応です。ウィルスや細菌が異物のタンパク質であり、体は炎症起こすことでそれらを排除しようとします。要するに、牛乳やその派生製品にある乳製品は、体内でウィルスと同じような扱いになると言う事です。消化できない牛乳のタンパク質が血液に乗って体内を移動しあちこちでウィルスと同じように炎症起こしているのです。乳製品にアレルギーを起こす子供が多いのは、牛乳のタンパク質が消化できないからです。

「牛乳飲めば骨が強くなる」は間違った思い込み

骨に良いと言われているはずの牛乳が全くその効能がないことを、私たちは知らなければなりません。実は牛乳のカルシウムの吸収率は非常に低いのです。カルシウムがいくら豊富に含まれていたとしても、体に吸収できなければ意味がありません。私たちは食品に含まれる栄養成分を見て、栄養成分量=すべて体に吸収されるもの、と思いがちです。ですが栄養成分とそれが体に吸収される量とは全く別物です。牛乳を飲んだらカルシウムが取れていると思うのは大きな勘違いです。実際には、わずかな量しか吸収できません。カルシウムを摂りたいなら、カルシウムの吸収率が高い小松菜、水菜などの野菜を食べたほうがいいでしょう。特にブロッコリーにはカルシウムが豊富に含まれていて、高い吸収率を誇っているので、乳製品よりはるかにオススメです。

牛乳飲めば骨が強くなると言うのは間違った思い込みです。その証拠に世界で1番骨訴訟が多い国の1つは乳製品の摂取量が多い北欧です。牛乳が骨を強くすると言う説が間違っていると言う事はこのデータを見てもわかります。

まとめ

牛乳は牛の乳、つまり血液です。狭い場所に閉じ込められ、動き回ることが出来ず、抗生物質を打たれた牛の血液は健康に良いと言えるでしょうか?「健康に良いから」と積極に摂ることは控え、楽しみの一つとして適度にいただくくらいが良いでしょう。また、牛乳をより安心して飲みたい場合は、健康的な牛の乳を非加熱で製品にした牛乳がおすすめです。