「空腹の時にゆっくり食べる」。この意識がダイエットにおいて重要です。基本的なことですが、毎日の生活の中で「どれくらい空腹でないのに食べ物を食べているか?」を知ることは、自分の食生活を見直す第一歩になります。

身体にとって本来の食事とは

本来人は、お腹が空いたから、あるいは喉が渇いたから「喰べ物や飲み物を体に入れてくれ」という脳からの指示があって、本来このサインにより物を口に入れるのが自然な状態です。

自然と食欲がコントロールされる仕組み

具体的には、間脳の視床下部に水分補給の願望を調整する渇中枢、お腹が減ったサインを出す摂食中枢、そしてお腹がいっぱいというサインを出す満腹中枢があり、これらが私たちの食欲をコントロールしているのです。つまり、私たちの脳には食欲を制御する働きがあり、この脳からの指示にもっと忠実に従うための意識が「空腹の時だけゆっくり食べ、喉が渇いた時だけ水を飲む」という食習慣なのです。

現代の食生活の不自然に気がつく

ところが、現代は飽食の時代ともいわれ、食べたり飲んだりするのに何不自由ない環境に置かれています。そしてその弊害として空腹じゃないのに、喉が乾いていないのに食べ物や飲み物を口にする機会が多く、脳からの指示を無視し続けているのです。あるいは、脳からの指示があることさえも忘れてしまっている人もいるかもしれません。特に、アルコールが入ると脳からの指示はさらに影をひそめ、無意識的に揚げ物をせっせと食べ、喉が乾いているわけでもなくビールを飲み、それらが肥満の原因になっていることが多くあります。

まとめ

「一日三食食べなければならない」「決まった時間に食べなければならない」「食べないとパワーが出ない」そういった刷り込みやイメージによって、空腹を感じることなく食べていることがあります。まずは自分の食欲を整えるためにも、空腹になった時にゆっくりと食べることを心がけましょう。