「健康的な食生活を心掛けているのに痩せない」「便秘や下痢、慢性的な皮膚疾患、頭痛、関節痛、倦怠感、生理痛や生理不順などが改善しない」という方は「おなかのカビ」が原因かもしれません。今回は梅雨の時期特に注意したいおなかのカビについてお話していきます。
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「おなかのカビ」とは
「カビ」といえば浴槽などの湿気が多い場所や食品にはえるカビをイメージする方が多いと思います。実はどんな人の腸内にもカビは存在し、健康な人であれば通常は1%前後とされていますが、様々な理由によって腸内細菌とのバランスが乱れることでカビが異常に増え、便秘や下痢、慢性的な皮膚疾患、頭痛、関節痛、倦怠感、生理痛や生理不順などの症状が起こります。
「おなかのカビ危険度」チェックリスト
では早速「おなかのカビ危険度」をチェックしていきましょう。
A.症状チェック
- 異常に疲れる
- 抑うつ、気分の変動がある
- 集中力がない、記憶力の低下
- 頭痛持ち
- 慢性的な皮膚トラブルがある
- 消火器症状(便秘、腹痛、下痢、ゲップ、お腹にガスが溜まりやすい・お腹が張る など)がある
- 生殖器に関する症状(月経不順、月経痛、月経前症候群、膣炎 など)がある
- 筋神経症状(筋肉や関節の痛み・腫れ・痺れ・麻痺・灼熱感、筋力が非常に弱い、鼻血をよく出す など)がある
- 呼吸器症状(長引く咳、喘息のような息苦しさ、慢性的な鼻詰まり など)がある
- 耳の症状(中耳炎などの耳の感染症を繰り返す、耳の詰まり感、めまい、音に過敏 など)がある
B.状況チェック
- 不調があり、様々な治療やケアを受けたが改善しない
- これまで抗生物質を何度も服用してきた
- 発酵食品や砂糖を多く含む食品をたくさん食べてきた
- スイーツやパン、アルコール飲料が大好きで欠かせない
- スイーツやパン、アルコール飲料を摂ると体調が悪くなる
- 低血糖症状(血糖値が低くなり過ぎて起こる発汗、手足の震え、動機、脈が速くなる、不安感、吐き気、脱力感、意識障害 など)が起こることがある
- ピルやステロイドを服用している、またはしたことがある
- 出産経験が多い
- 雨や曇りの日に著しく体調が悪くなる
- 湿気の多い場所やカビの生えている場所へ行くと調子が悪くなる
- 化学物質過敏症がある(タバコや香水や化学物質に対して気分が悪くなるなどの不調を起こす)
- 歯科治療などの際、麻酔が効きにくい
A.に当てはまる項目があり、かつB.に1つでも当てはまれば、おなかのカビによって健康が害されている可能性が高いと言えます。その場合、A.の項目が多いほど、おなかのカビの増殖の度合いが大きいと考えられます。
なぜおなかのカビが危険なのか?
カビの出す酵素で腸壁が刺激され、腸の炎症が起き、未消化物やアレルギー反応などを起こしやすくなる「リーキーガット症候群」の原因となります。また、カビがつくる様々な有害物質によって代謝やエネルギー生産の妨げになったり、腎機能障害、ミネラル不足など様々な問題を引き起こします。
おなかのカビを改善するには
おなかのカビが増える原因で特に重要なのが以下の3つです。
- 抗生物質の多用:病気の原因となる細菌を殺すために、他の細菌も死滅させてしまうため、腸内の微生物のバランスが崩れ、カビがはえやすくなります。
- 炭水化物の摂り過ぎ:炭水化物はカビの大好物の為、腸内環境が乱れている時にたくさん摂ると、カビが増える原因になります。
- 高温多湿な日本の気候:住居や食品に発生したカビを呼気や食事から無意識の内に取り込んでおり、体内でカビが増える一因となります。
以上の点を踏まえ、日常で出来る対策をお伝えします。
- 安易に抗生物質を服用にしない
- ピルなどのホルモン剤やサプリメントの使用を控える
- 白砂糖、小麦粉、牛乳を控える
- GMO(遺伝子組み換え)食品や添加物を避ける
- 出来る範囲で質のいいたんぱく質や無農薬の野菜を新鮮なうちに食べる(お腹が張る場合は、野菜も大量に摂り過ぎない)
- 発酵食品、キノコ、トウモロコシ、コーヒー、小麦、大麦、砂糖、ナッツ類、アルコール、チーズ、バナナやパイナップルなど海外産の食べ物などカビが生じやすい食品を避ける
- 住居をこまめに掃除する
- 梅干しやニンニクなど抗カビ作用のある身近な食材を摂る
- リラックスしてよく噛んで食べ、消化酵素をしっかりと分泌させる
- 入浴や日光浴、適度な運動など体温を上げる時間を定期的につくる
6.の食品は全てが悪いわけではなく、生産方法(育った環境や農薬の有無 など)や保管状況、食べるまでの期間などによって危険性は異なります。サプリメントや発酵食品、ナッツ類など、健康やダイエットの為に意識的に摂っていることも多いものが意外と不調の原因となっている可能性があります。カビがおさまれば、野菜の食物繊維や発酵食品も良い菌のエサとなり、腸に良い食品となるので、今の食生活で不調を感じている場合は一旦中断するか、食べる頻度を減らして身体の変化を観察しましょう。
まとめ
便秘やお腹の張り、ストレスや集中力の無さはダイエットの妨げとなる為、食べたものをエネルギーとして代謝し、不要なものは排泄する身体づくりに取り組むことでより効果的に痩せることができます。まずは1か月上記の取り組みを行い、体調の変化を見るようにしてください。