卵はタンパク質豊富でアミノ酸スコアも高く、栄養価の優れた食材。ですが、卵が体内の悪玉コレステロールを増やす原因になっているという考え方から「卵は1日1個まで」と思っている方も多いようです。実は、それは誤解です。その理由とコレステロールについて説明します。

※アミノ酸スコア…食べ物に含まれる「タンパク質」の量と「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかを数字で表した指標となるもの。

悪玉コレステロールを増やす原因は食材のコレステロールではない

1999年、ハーバード大学が、食品に入っているコレステロールと人間の血液中のコレステロール値は、ほぼ関係ないという発表をし、調べたところ食品に含まれるコレステロールは分子が大きすぎて、健康な小腸では吸収できないことがわかりました。

体内でコレステロールが増える本当の原因

体内でコレステロールが増える原因は、体内でつくられるコレステロールが増えたから出す。コレステロールには炎症にはりついて傷を覆う絆創膏のような役割があり、体内に傷(=炎症)が増えることで、コレステロールを増やします。体内の炎症が増える原因としては精製された糖やシロップ類(ブドウ果糖液糖など)、質の悪い油の摂りすぎなどがあります。去年より傷が増えたら、絆創膏も増えます。なので、血液中のコレステロール値が去年より増えます。

つまり、食べ物の質が悪いと、体内で炎症がおき、コレステロールが増えます。卵のコレステロールに気をつけるよりも、食生活全般を改めることを優先しましょう。

まとめ

卵は栄養価が高く手軽に入手できるため、ダイエットにもおすすめの食材です。コレステロールは気にせず、上手に食事や間食に取り入れましょう。