体型は数日で変化するものではありません。スリムな体型を自然と維持できる生活習慣を身につけることがダイエットの成功と言えるでしょう。今回は習慣とダイエットについてお話しします。

習慣が体型をつくる

習慣とは日常の決まりきった行いのことですが、習慣の恐ろしいところは脳の判断を介在しないで、無意識に行ってしまうことです。例えば、おやつを食べる習慣があるとすると、空腹であるかないか自分で判断することなしに、毎日エネルギーを体に蓄えることになります。またエスカレーターに乗る習慣があるとすると、たとえ疲れていなくても階段があっても、自分で判断することなしに無意識に乗ってしまい、運動する機会が激減します。私たちは異なる環境で過ごすというのは、非常に稀で、一般には毎日同じ環境で同じように生活をすることが多いでしょう。なので、自分の習慣を見直し、肥満にならない生活習慣に改めることによって、時間はかかるかもしれませんがリバウンドなく痩せることができ、太りにくくなるのです。

習慣は無理をせずできる範囲で変えていく

例えば「空腹の時だけゆっくり食べる」「移動は徒歩。エスカレーターではなく階段を使う」という生活習慣はさほど難しいものではないと思います。ですが、今日から一生続けると、急に変えるのは難しく感じるかもしれません。習慣を変える時には、まずは自分で判断して無理をせずに行うようにするのが大切です。例えば、階段を上がると決めたとしても、最初は疲れていると感じたらエスカレーターを使うと良いでしょう。無理して階段を使い続けようとすると、脳がこの習慣を続ける事は難しいと判断して、習慣になりにくくなるからです。できる時にできる範囲で行うことから始めましょう。そして、次第に慣れてくるにしたがって脳で判断することが少なくなり、習慣していけば段々と楽になります。

メディアが謳うダイエットの注意点

巷では、毎年夏前になると様々なダイエット方法が紹介されますが、それらの中には習慣になり得ないやり方も多くあります。長年続けると体に無理が生じる可能性や途中で中止すれば効果が消えてしまい、元の体型に戻ってしまうのです。なぜなら生活習慣がダイエットを始める前と同じに戻ってしまうからです。

まとめ

体型を考えるときに重要なことが、今の体型が生まれてから今までの生活習慣でつくられている、ということを知ることです。体型は妊婦を除いてそう簡単に変わるものではありません。急激な変化があるということは、それだけ体に無理がかかっていることをしっかりと覚えておきましょう。「このダイエット方法は何日で何キロ痩せます」という宣伝が盛んに行われていますが、まず考えるべきことはその方法が習慣となり得るかということです。ダイエットの本質は何kg痩せたと言うことではなく、痩せた体型を維持できる生活習慣になり得るかどうかが重要です。