「大豆は身体に良い」「豆乳はヘルシーだからたくさん飲んでも太らない」と積極的に大豆製品を摂っている女性がいます。しかし、豆類の摂りすぎが下半身太りや不調の原因になっているかもしれません。今回は大豆製品が女性の身体に与える影響について説明します。

大豆製品を摂りすぎは下半身太りやPMSの原因になる

「きれいになりたいから豆乳や大豆製品をたくさん摂っています」と言う女性がいるかもしれませんが、豆類に含まれている大豆イソフラボンには少し注意が必要です。大豆イソフラボンは女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの代わりになるものなので、摂取すると女性機能がうまく働いて肌ツヤが良くなったりバストアップしたり更年期障害が緩和したりと言う効果が謳われています。ただし、女性ホルモンが旺盛に出ている若い時期に大豆イソフラボンを過剰摂取することによって、体内にはエストロゲン過剰と同じ状態になり、PMSや月経血がひどくなったり、「洋ナシ体型」に代表される下半身太りを招きやすくなることもあります。女性ホルモンは、多すぎても少なすぎても太る原因になります。

大豆は健康に必須の食材ではない

女性系の疾患がある人に豆類を一切カットしてもらうと言う療法もあるくらいですから、下半身太りが気になる人は一度大豆類の摂取をすっぱりやめてみるというのも良いかもしれません。確かに大豆類は、代謝をサポートしてくれる有用な植物性タンパク質です。「どうしても肉が苦手」「食事が肉ばかりになるのが嫌だ」というときの選択肢として便利な食品ではありますが、手放しに「大豆は健康な食品!」と積極的に摂ることはおすすめしません。その人の体の悩みに応じて、ときには控えた方が良い場合もあるということを覚えておいてください。

著者の考え

大豆をそのままの形で摂取すると、イソフラボン以外にも反栄養素によって体内でのたんぱく質の消化吸収を妨げたり、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などの重要なミネラルの体内での吸収率を下げると言われています。大豆を摂る場合は、味噌や醤油、納豆など発酵した形で摂ることをおすすめします。