最近は平熱が36度を下回る女性も多いようですが、冷え性や貧血の状態で食事を減らしたり、低カロリーの食事に偏ると、より痩せにくくなります。今回は、冷え性や貧血の状態でダイエットするデメリットと、改善のためにおすすめの栄養素を説明します。

体温が1度下がるだけで代謝が13〜14%もダウンする

人間の体は体温が1度下がるだけで、13〜14%基礎代謝が落ちると言われています。つまり体温が35度と36度の女性とでは、同じカロリーをとっても消費カロリーに大きな差がついてしまうと言うことです。また、「食べる」と言う行為自体が人間の体に熱を生み出します(食事誘発性熱産生と)。熱を生むもの=カロリーがあるものなので、低カロリーダイエットなどをすれば当然体温が低くなります。

レバーや赤身の肉に含まれる「ヘム鉄」が貧血を予防

冷え性解消するためには血の巡りを良くすることが必要です。そのためには血液の主成分である赤血球中のヘモグロビンをたくさん作らなければなりません。ヘモグロビンの材料となるのは、鉄とタンパク質です。鉄を摂る時は、ひじきやほうれん草、大豆類といった植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」よりも動物性のレバーや赤身の肉に含まれる「ヘム鉄」の方が体内への吸収率が高いので断然オススメです。

まとめ

体温が低いと、痩せにくいだけでなく代謝が上がらず、疲れやすくなったり免疫も低下します。「痩せるために」と低カロリーに偏らず、栄養を摂りながらトレーニングで筋力をつけたり、筋肉を動かすことで血流を良くして冷え性を改善しましょう。