「やせたいのにおやつを食べるなんてとんでもない」と思っていませんか?おやつも選び方次第ではダイエットの味方になります。今回はおやつを習慣にする効果について説明します。

おやつの本来の目的

あなたにとっておやつと言えばなんですか?おやつというと白砂糖たっぷりのチョコレートや小麦粉やマーガリンを使用したケーキ、スナック菓子などを想像しがちですが、それらは身体に良いおやつとは言えません。おすすめは、フルーツ・ドライフルーツやナッツ、卵、良質なチョコレートなど。それらを間食で摂ることで、どか食いの予防や栄養補給の効果があります。

食事と食事の間を空けすぎないため

おやつを摂るメリットの一つは、食事と食事の間を空けすぎないため。お腹が空くとグレリンというホルモンが活発になり、脳が「食べろ」というサインを出します。その時我慢して食べないと、身体は飢餓状態にあると勘違いして脂肪を溜め込みやすくなると言われてます。例として、お相撲さんは身体を大きくするために、食事の回数を減らして1度に大量に食べます。飢餓状態にならないためには、間食を摂り、血液に栄養を送って脳に満足感を与えることが効果的です。

食事で補えない栄養の補給

もう一つ、おやつを摂るメリットとして栄養の補給があります。特にタンパク質はほとんどの人が不足しています。人間が1日に必要なタンパク質の目安は体重×1.5gと言われていますが、普通の体格の人でタンパク質を一度に摂取できる量は20~25gです。鶏肉の場合、100gあたりのタンパク質量は17g程度。加熱するとより少なくなります。日本人女性の食事量で毎食25g補うのは難しいでしょう。体重50kgの女性が必要なタンパク質量は75g。3食25g摂れたとしてもぎりぎり1日で75gです。そう考えると、3食ので1日のタンパク質を補うのはむづかしいと言えるでしょう。

そこで、ゆで卵やプロテインなどを間食で摂ることで、タンパク質を補うことができます。おやつできちんと栄養を補給すると、脳が満足するので、空腹感を覚えることがなく、無駄食いがなくなります。その結果、きちんと栄養が摂れて、健康的な身体になり、かつ痩せます。

著者の考え

空腹状態には「脂肪を溜め込みやすくなる」というダイエットにおいてマイナスな見方と、「免疫力が上がる」「腸内を綺麗にする」というプラスの見方があります。どちらが良い・悪いではなく、空腹を我慢しどか食いする傾向がある方は、間食で栄養補給を、常に胃が重たく、消化不良気味の方は間食を控える、一回の食事量を減らし足らない分を間食で補うなど、自分の身体で試して、体質や性格、ライフスタイルに合う方を選択しましょう。