「ダイエットで痩せても、脚だけは細くならない」。周りの女性やお客様からよく聞くお悩みです。痩せても、上半身の割に脚の太さは変わらず、マッサージや着圧ソックスなど一時的な効果はあるものの、それだけでは根本的な改善にはならない場合も多いです。今回は下半身太りの原因となる女性に多い脚の歪みについてお伝えします。(具体的なエクササイズ等は実践編として別の記事でお伝えしていきます。)

脚が太くなる原因は歪み

脚が歪んでいると外腿や前腿、ふくらはぎの使い過ぎによって太くなり、内腿は使われず緩んでタプタプにとした状態に。お尻の筋肉も使われず下がり、広がって大きくみえる原因となります。また、歪みにより血流が悪くなるので浮腫み、セルライトがつきやすくなります。

多くの女性が陥っている脚の歪み

女性の多くが股関節が内旋し、膝関節が外旋した状態で歪んでいます。元々の骨盤のつくりによって、男性よりも股関節が内旋しやすく、それを代償する形で膝関節は外旋しますが、反り腰やヒールを履く習慣などにより、さらに歪みが悪化します。「まっすぐ立ち、両足を揃えた状態で正面から見て膝が内へ向いている」「両足を指3本分開けて立ち、膝を曲げると両膝が当たる。または足の人差し指の方向よりも曲げた膝の角度が内へ入る」という方は股関節の内旋と膝関節の外旋による歪みが起きています。

歪みを改善し、正しく使うことで美脚になる

歪んでいる状態でトレーニングや有酸素運動を行うと、普段使い過ぎている前腿や外腿はさらに発達し、ねじれも大きくなります。まずは歪みを改善し、脚をニュートラルなポジションに戻しましょう。

そして、骨格が歪む根本的な原因は、身体を正しく使えていないことにあります。「外腿や前腿の筋肉を張りを取るためにほぐす」「歪みを改善するために骨盤矯正を受ける」など張りや歪みを改善する為のケアだけでは、日常の姿勢や動作によって再び歪み、元通り。身体を正しく使う意識とそれを支える筋力、習慣化(癖付け)が大切です。

脚痩せで大切な4つのポイント

具体的なエクササイズ等は実践編でお伝えしていきますが、脚痩せで大切なポイントを4つお伝えします。「何のために行うのか」を知っておくことで、今後のエクササイズの効果が上がります。

股関節は外旋方向、膝関節は内旋方向へ動かす

女性に多い股関節の内旋と、膝関節の外旋による歪みを改善する為にはそれぞれを反対方向へ動かす必要があります。股関節と連結する大腿骨(太ももの骨)は前腿や外腿の張りなどによって外旋が制限され、お尻の筋肉が働くことで外旋方向へ動くため、張り過ぎている筋肉を緩め、お尻の奥にある筋肉を働かせる必要があります。

足裏の筋肉を働かせ、足指の関節を使えるようにする

足裏は全身の土台となります。足裏の筋肉が働いていなかったり、足指が機能していないと、膝などへの衝撃が大きくなったり、首や肩、骨盤などで代償して全身のバランスを取ろうとすることで歪みが大きくなります。

足首をスムーズに動かせるようになる

ハイヒールを履く機会が多かったり、足裏の機能が低下していると足首がねじれたり、使い過ぎによって足首の動きが悪くなります。すると、ふくらはぎの使い過ぎにより、ふくらはぎが太くなるため、足首をスムーズに動かす練習が必要です。

お尻・腿裏・内腿を鍛える

お尻・腿裏・内腿を働かせ、鍛えることで前腿や外腿の使い過ぎを防ぎます。

まとめ

脚痩せで悩む多くの女性が歪みによって脚が太くなっています。そのため、歪みを改善することによって脚のラインは整い、お尻の形は綺麗な丸みを取り戻します。さらに、正しい使い方を続ければ続けるほど、脚のシルエットは美しくなります。歪みを整え、正しい身体の使い方を習得し、脚痩せを叶えましょう。