その栄養の豊富さから「完全栄養食品」ともいわれている卵。実際にはどんな栄養素が含まれているかご存知ですか？体づくりや美容にも欠かせない、そんな卵の栄養素とその効果を知りながら忙しいときにも超速で完成する玉子焼きの作り方をご紹介します。
卵は完全栄養食品
卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素を全て含んでおり、その栄養価の高さから「完全栄養食品」と呼ばれるほど理想的な食品です。たんぱく質や脂質をほどよく含み、さらにビタミンやミネラルを豊富なのが特徴です。
卵はアミノ酸スコア100
私たちの身体にタンパク質が欠かせないことは周知のことですが、タンパク質のなかでもどの成分なのかという考え方があり、私たちが体内で生産することが出来ないつまり食事から摂取する必要があるアミノ酸を必須アミノ酸といいます。この必須アミノ酸をどの程度含んでいるかを数値化した指標をアミノ酸スコアといいます。卵はタンパク質の中でもアミノ酸バランスに優れた食品でそのアミノ酸スコアは100点中の100！栄養バランスが良いだけでなく、すべてのアミノ酸がバランス良く含まれています。
加熱することでビオチンの吸収率アップ
茹で卵は生卵と比べてほとんど栄養素は変わりません。わずかに起きている変化としてはビタミンAやDなどは多少減少し、ビオチンが微量に増加している程度。ビオチンは、ビタミンB群のひとつで、エネルギー代謝に関与していたり、炎症を抑える働きが期待できる栄養素。熱や酸に強いのも特徴のひとつです。実は、このビオチンを阻害する働きのある「アビジン」という成分が生の卵白に含まれています。アビジンは加熱することで働かなくなるので、茹で卵にして食べれば、よりビオチンを効率よく摂取することにつながります。茹で卵だけではなく卵焼きや目玉焼きにも同様のことが言え、卵は加熱して食べると良さそうです。
何故、玉子焼きを最速でつくるのか
卵の栄養価は高くバランスが良いため、忙しい日にも余裕のある日にも卵を食べることで食事全体の栄養バランスを整えてくれます。本当に忙しいときには玉子焼きとごはんだけでも食べておけば何も食べないよりはずっと良く、他の出来合いの食品よりも栄養価に優れるため、朝の身支度をしながらほぼ放置で完成する玉子焼きの最速調理を習得したいと試みたのがきっかけでした。夜に時間のあるとき、もう一品作る際にも重宝します。その際には、鰹節をひとつまみ入れたり、クリームチーズを小さじ１程度入れたりと味の幅もお楽しみ下さい。
フライパンに油を引く〜加熱まで
早速、調理法をご紹介します。まずはフライパン（卵焼き器）に薄く油を引きます。美容を考えるとオススメはExvオリーブオイルです。フライパン全体に行き渡るようキッチンペーパーで全体に伸ばしましょう、まだ加熱はしなくてOKです。次に卵を２〜４個フライパンに落とします。更にてんさい糖（砂糖）小さじ１と微量の牛乳をいれて、卵が完全にとける程度にかき混ぜます。ここから加熱です。中火で４分にタイマーをセットし蓋をします。
- フライパンに油を引く
５秒
- 卵を２〜４個割り入れる
２０秒
- てんさい糖を小さじ１入れる
５秒
- 牛乳を微量入れて混ぜる
１０秒
- 蓋をして中火で４分タイマーで加熱
５秒
玉子焼き完成まで
タイマーが鳴ったら、蓋を外して上面を内側にして卵を半分に折り返します。再度蓋をすれば終了。２分ほど放置すれば予熱で火が通ります。美味しく召し上がれ。
- 蓋を外して、玉子焼きを半分に折る
１０秒
- 蓋を閉じて２分ほど放置すると完成
着手時間５５秒、放置を含めた全体でも７分ほどで完成！
余談・・・調理器具について
余談ではありますが、更なるスピードとハンドリングの向上を求めて調理器具も色々と試行錯誤してみました。個人的な着地をご紹介すると、フライ返しには耐熱性のゴムベラ（100均にもある）と、THERMOS製の卵焼き器の組み合わせが最高でした。100均ゴムベラは耐熱（230℃まで）のものが、側面にくっついた卵を剥ぎ取りながらもひっくり返すのが簡単です。卵焼き器は焦げ付かず熱ムラがない状態が最も長期間維持されて、一般市場レベルの価格帯のもので一番だと感じました。記事を通じて個人的な見解ではありますが、毎日３回料理をすることを想定して、フライパン等は高級品を数年使い続けるよりも、一般的なものを１年程度で買い替えた方がお料理の味のムラがなく美味しい状態が続くように感じています。
どんなに忙しくともどんなに成功しても、食べることは生きる上で大切なことです。あなたの美しく健康的な食生活に少しでもお役に立てますと幸いです。