現代は便利なもので溢れています。こと食事に関しては自炊するよりも、早く安く手軽に美味しい完成された食品を簡単に手に入れることができます。現代に生きる便利さの恩恵はたいへんありがたいものですが、美しく健康な身体を意識したときには、口に入れるものに注意する必要があります。現代の食と健康の関わり方を詳しく知っていきましょう。

化学的な成分に溢れている現代

現代は便利なもので溢れています。これらは人間の叡智の積み重ねであり素晴らしいものですが、美しく健康な身体を意識したときには少し理解を深める必要があります。例えば、保存料の代表である、ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等では、様々な検証が重ねられており、目立った発ガン性影響や遺伝毒性は少ないものの、アミノ酸と結合することで毒性が発生する可能性があることや、少数ではあれど肝機能や腎機能の低下、精巣の縮小、生涯摂取した場合の第二第三世代の腫瘍発生率が高まるなどの研究結果も報告されており、少なくとも人体にとって良いものではなさそうです。ソルビン酸は代謝の過程で最終的には水と二酸化炭素となるため、呼気や尿などを通じて数日掛けて代謝されますが、代謝に数日を要する点から毎日摂取した場合体内に蓄積していくことが考えられます。毒性は薄いものの毒素を排出する可能性もあり食品に含むソルビン酸量には規定が設けられています。

保存料の目的は、食品に含まれる菌の増殖を防ぐことで、食品を腐敗させないようにする狙いがあり、ソルビン酸は菌の代謝を阻害し増殖を止める作用として活用されています。保存料を使わないと、食品が数日で腐敗してしまうため、生産⇒流通⇒管理を経て、私たちの手元への運ばれることを考えれば、必要かつ致し方ないものではありますが、良いものではないことがイメージ出来ます。こういった、私たちの生活に必要なケミカル成分は、保存料以外にも、着色料、アミノ酸、増粘剤等様々に含まれており、どれもが食品を守り美味しくするために使われていますが、人体においては過剰に摂取すると良いものではない側面も持っています。ですので、食品に含まれる食品添加成分を避けるとともに、広義に考えればシャンプーや洗剤等の経皮吸収等まで、代謝に時間がかかり、人体に蓄積するケミカル成分を完全に排除することは出来ないことからも、ある程度は意識して遠ざけていく方が身体に優しそうです。

美ボディのためにケミカルを排出する必要がある

ケミカルな成分が体内に多いとき、その成分ごとに挙動が違うものではありますが、凡例として内臓の修復を阻害することから、人体のいずれかの内臓が痛み、機能を果たしにくくなっていくことで、肌荒れやしっしん、頭痛、吐き気、ダルさなどに繋がっていきます。筆者自身の体感としても、保存料の多い食品を食べたときや、外食をしたとき(調味料や油がオーガニックでない場合、ケミカル成分が多い可能性)、出来合いの惣菜などを食べた数時間後から、かゆみや湿疹が出たり、長く続けばニキビが出来たりすることもあります。反対に自然食中心の調理過程の少ない食事法を数週間続けているときには、肌状態は全く問題ない状態を継続します。他にもケミカル成分のなかには脂肪の代謝を阻害するもの(痩せにくくする成分)や脳を鈍化させて集中を鈍らせる成分もあり、どちらも身体をダルくさせて怠慢な生活を誘発します。(内臓が回復出来ないために、回復しようと生活の動きを止めようとする)結果的に、ケミカル成分を体内に蓄積させると、肌荒れ、太りやすい体質、集中力の低下など、様々な美しいボディへの悪影響があるために、食生活を改善しながら体内からケミカル成分を排出することが、ボディメイク初期においては重要です。このプロセスを理解していないと食事をしたあとの謎の空腹感やお菓子を食べたい衝動に苦しめられます。つまりケミカル成分をある程度排出してしまえば、過度な食欲も収まることが期待できます。

推奨はしませんが、健康的な食生活を2週間程度継続した後に、ポテトチップス等の菓子を一袋食べてみると、その後2週間ほど、食事法が以前と同じであってもより強くお腹が空いた感覚を体感する可能性があります。あくまで知識として知っておくだけで実践する必要はないでしょう。

避けるべき成分の例

ボディメイクにおいて避けるべき成分の例を列挙します。重ねて付言しますが絶対に食べてはいけないというものでなく、あくまで日常において慢性的に摂取が続くことは避けるべきという意図であり、フルオーガニックな生活は現代では逆に不便にもなってしまうため、作用と副作用を知り、上手に付き合いながら、自分の身体を自分で調整できることを目指しましょう。

食品添加物の例

1 甘味料
2 着色料
3 保存料
4 増粘剤、安定剤、ゲル化剤又は糊料
5 酸化防止剤
6 発色剤
7 漂白剤
8 防かび剤又は防ばい剤
9 乳化剤
10 膨脹剤
11 調味料
12 酸味料
13 苦味料
14 光沢剤
15 ガムベース
16 栄養強化剤
17 製造用剤等
18 香料

日常的に摂取するケミカル成分

日常的に摂取するケミカル成分を、ある程度快適な範囲で摂取しないよう心掛けると、例えば食品で見た場合、完成された食品のほとんどが厳しいために、高いレベルの美を目指すとき自炊の必要性が高まります。スーパーなどで買い物をされる際には、食品の成分表記を見るようになると分かります。厳密にいえば、食材を購入して自炊をしたとしても、育った畑に撒かれる農薬や、土に含まれる同様の成分までは防ぎようがないために、外側はよく洗って食べるなどで軽減しながらも(洗い過ぎは水溶性ビタミンを失う可能性もあり適度に)多少なりの化学的な成分は摂取せざるを得ません。仮に最低限の化学成分の摂取にしたとしても、私たちの摂取と分解のバランスを見たとき、もしかすると完全に分解が追いつくのは難しいかもしれません。そのあたり塩梅を考えると基本的な食生活は調理過程の少ない自然食で自炊することを心掛けたいものですが、人それぞれの生活スタイルや価値観によっても大きく変わる部分でもあるため、知識として知っておきつつも、ご自身のフィーリングで調整しましょう。例えば、疲れた日や調子が悪くなったときには、自然食中心の食事にしようと心掛けるだけでもコンディションの管理は随分と楽になるものです。

また、調理過程を出来るだけ少なくすることも大切なポイントです。調理過程が増えるほど、使用する調味料等も増えることからケミカル成分の摂取が長期的に見て多くなりがちなことや、調理過程が増えることで多くの場合、栄養素が破壊されていき栄養が落ちることが(卵は多少加熱した方が栄養の吸収率が高いなどそうでない場合もあるが)全体で見れば多くなるために、5大栄養素とともに、必須ビタミン、必須ミネラル等を充分に摂取しようと全体的な食事量が無意識に増えて、自然と食べ過ぎていることもあります。フィーリングの話ではありますが、調理過程の少ない自然食を2週間程度継続すると、以前よりも少ない量で満足感を感じることが増えていくのが分かります。

ケミカル成分の排出を促すために

普段の食生活をはじめから自然食中心のオーガニックな生活で過ごしている人は稀有なものです。ほとんどの場合、人生のどこかでそういった食事法が長期的な健康に繋がっていくと知り、健康的な食生活にシフトします。ですので現在の食生活がどうであれ、皆さま同じであり悲観する必要はありません。月並みな表現ですが、はじめるのに遅すぎることはなく大切なのはこれからなのです。

体内のケミカル成分な成分が多いと、過剰に食べたり、お菓子が食べたくなったり、太りやすくなったり、運動を面倒に感じるようになります。ボディメイクとは逆方向を向いているので、体内のケミカルな成分を排出する必要があります。言い換えるなら、これらの症状(食べ過ぎてしまう、お菓子を食べてしまう、太りやすい、運動が嫌に感じる)はケミカル成分を排出することで、軽減したり問題でなくなります。

ですのでボディメイク初期においては特に、健康的な食生活にシフトすること、毎日運動をすること(汗や尿や呼気から代謝)この2つを同時に行うことをオススメします。食生活だけの改善では食欲のコントロールが難しいものの、運動を含めると食べたい気持ちが小さくなるために簡単になります。また反対に運動をしたときには、食生活を改善し出来る限り良質な栄養素を身体の隅々に運ぶことが重要です。これら2つはどちらが欠けても足りません、どちらもあるからこそ私たちの身体は美しく健康に変化していきます。

一般的には、男性であれば運動は行ったとしても健康的な食事の摂取が疎かになりがちで、女性であれば健康的な食生活は出来たとしても運動を敬遠しがちになるものです。自然食中心の健康的な食生活、日々の運動習慣、この2つが揃ってはじめて私たちの身体は美しく作られていくことを重ねてお伝えします。

まとめ

私たちの生活は便利だが化学的な成分に溢れている

目指すのはフルオーガニックよりセルフコンディショニング

生活スタイルに合わせて健康的な食事法を考える

食事法と運動法は組み合わせて活用すること