CHAPTER 15 ビジネスライフスタイル

 

本書を通じて、無限の行列をつくるマーケティングシステムが完成したら、あとはビジネスを実行するだけだ。これまで紹介した原則を応用しキャンペーンを成功に導き、素晴らしい人生の可能性に触れて欲しい。おそらくビジネスとライフスタイルの変化に驚愕することだろう。

あなたがビジネスの舵取りをして、人気を獲得し、お金を稼いだ暁にはあなたの人生にとって有意義なことを何か成し遂げていこう。これまでの人生には無かった何かと出逢うことが本書の隠れた最大の目的であり、それはあなたの人生に大きな変化をもたらすことだろう。世界は可能性の場であることを体感して、あなた自身の人生を愛するきっかけになりますように。

 

ビジネス成功の先で更なる可能性と出逢う

 

向上し続ける能力と資質

仕事とは常にプロセスである。どんなにいい仕事をしても、翌日にはそれ以上の品質と向き合い更なる向上が求められる。常に挑戦していこう。常に改善を続けよう。現状に満足せず前に進もう。ここではビジネスの成長に欠かせない、終わりなく向上を目指すべき事柄とその詳細を解説する。

 

リーダーシップ編

会話能力

ビジョンやメッセージを伝え、プロジェクトメンバーの士気を向上させたり、関わる人に希望を与え人の心を動かす能力。交渉を優位に進めたり、他社と協業したり、会話を通じて意志を伝え広げていく。

文章能力

読み手が共感を抱くメッセージ、引き込まれてしまうブログ記事、有益なコンテンツライティング、成果をもたらすセールスレター等など。言葉を伝え拡散する能力。オンラインでより多くの人の気持を動かしていく。

実現能力

獲得したインサイト(ファン)も形ある製品や、素晴らしいサービスに繋げてこそ、ビジネスが生まれる。有名なビジネスの生産プロセスの格言に「創って、作って、売る」という言葉がある。イメージしたインスピレーションはカタチにしてカスタマーに届けるそのスピードとサイクル速度が、収益やビジネスブランド向上に直結するのだ。

分析能力

マーケティングの結果やあらゆるプロセスから必要なデータを抽出し、具体的イメージと抽象的イメージをバランスよく分析する能力。物質的結果をまっすぐに受け止めて、精神的なインスピレーションと統合し、経営判断に繋げていく。

戦略能力

プロジェクト実現のための、戦略や戦術を立案、牽引する能力。歴史や他社の事例から戦略を知り、現在のビジネスシーンにおいて滑らかにプロジェクトを実現する戦略能力。

 

マーケティング編

キャッチコピービジュアルイメージ

洗練されたキャッチコピーやインパクトのあるキャッチコピーは人を惹き付ける。それと同時にブランドやサービスをイメージ化した画像と組み合わせて効果的なヘッドライン(キャッチコピーと商品概要)を刷新し続け、時代と調和させて表現していく。

コンテンツ

ブログ記事やコンテンツ記事群、オウンドメディアでのメッセージやYouTube等の動画コンテンツ。あらゆるコンテンツの品質を向上させ、ターゲットに最適化し続ける。このコンテンツを駆使して、ファンの信頼を積み重ねたり、マーケットの心を牽引する。

リスト収集システム

オウンドメディア等への登録システムや登録までの流れを改善し、顧客リスト(オウンドメディアへの登録読者)を集める能力。必要に応じてHPやブログのインサイトを分析し、改善する。よりターゲットを絞る指向性の調整や登録率を向上させるためのアイディアを練る。

成約率向上

LP(ライディングページ)の成約率(閲覧人数に対する成約人数)を向上させたり、フロントコンテンツからネクストコンテンツまでの成約率を向上させる取り組みを行う。もっとも広いファン層からフロントコンテンツ等を経て商品の購入に至るまで、プロセスごとに人数は削られていくので、プロセスひとつひとつの成約率を改善し続けること。

シナリオ

マーケットやターゲット心理をより深く洞察し、強くスピーディーに心を牽引するシナリオを組み立てる能力。ブランドイメージや時代背景と合わせて、ビジネスというパーソナリティー(個性)をプロデュースしていく。

ランディングページ&申し込みフォーム

コピーライティングやビジュアルイメージは適正になっているか。操作は簡単か。ターゲットにより刺さるか。など見直せる点ところはいくらでもある。定期的に展開中キャンペーンのLP(ランディングページ)を刷新し、マーケットに最適化していこう。

リーフレットやパンフレット

あなたのビジネスのリーフレットやパンフレット。その他の冊子やレポート、様々な有形コンテンツを見直そう。そのコンテンツはブランドイメージを高めているだろうか。そのコンテンツは仕事の依頼に繋がっているだろうか。ビジネスサイドが満足するものでなく、効果のあるコンテンツメイクを模索し続けること。

 

商品・サービス編

商品サービスの改善

あなたの商品やサービスがより高い価値を生み出すように改善し続けよう。また商品、サービスの周辺にあるロケーションや梱包など、サービス周辺のサービスについても改善を続けよう。経営学でいう「NPS」という概念では、あなたのビジネスを友人にもぜひ勧めたいと思う程に感動している人が70%以上いればビジネスは成長すると言われている。絶えず、商品及び商品の周辺サービスの品質を向上させ続けよう。

提供システムやプロセスの改善

商品やサービスを提供するまでに、あなたのビジネスは様々な手順を踏むことになる。そしてそれらをすべて商品やサービスで利益へと変換するわけだが、マイクロビジネスの場合、支出のほとんどは「時間」であり、中でも多くの時間を占めるのは「考える時間」になるだろう。逆にいうならば、考える時間や生活のなかでどのように集中してビジネスに取り組むのか。そのバランスを整えることで、ビジネスのアウトプットが10倍にも20倍にもなるということだ。あなたという生活のシステムの改善に取り組もう。より良い食事を食べたり、より充実した休暇を過ごすことさえ、ビジネスに繋がっている。ビジネスのシステム改善とともに、あなたのライフスタイルのシステム改善にも努めること。

ターゲット市場の見直し

あなたがどんなに素晴らしい商品やサービスを生み出しても、それを必要としている人に対してアプローチをしなければ意味が無い。いくら性能が良いと言っても、家族には2人乗りのスポーツカーよりも4人乗りのセダンの方が喜ばれる。これと同じことがあなたの運営するメディア全てに言える。商品やサービスのターゲットを最適化するのは当然として、SNSやブログなどのフロントメディアやフロントサービスにおいても、ターゲットを常に最適化しよう。ターゲット最適化は常に刷新し続ける。そのポイントは「あなたが顧客を好き」「顧客はあなたのビジネスが好き」「充分な支払い能力を持っている」この3つを満たすことだ。特に最後のひとつを考慮せず、ファンは増えたが売上は変わらない。という事態は避けたい。

 

マネジメント編

チームの運営

成功にはチームの運営が不可欠だ。とりわけ優秀なチームはあなた以上に大きくビジネスを加速させてくれる。その際のあなたの役割は、チームのメンバーに勇気を与え、才能を伸ばし、メンバーの私的成功をサポートすることだ。

経費の検討

ビジネスに関するコストは放っておけばどんどん大きくなり、効果はあげないのに経営を圧迫するようになる。コストは定期的に見直し、最小化しておくこと。長くビジネスを続けていくことを考えると、投資よりも蓄えがある方が有事の際に役に立つ。費用は常に最小化することを意識しよう。

サプライヤーとの関係

サプライヤーとの関係も定期的に見直していこう。ビジネスのサイズに合わせて費用を調整しよう。相手の言うままに支払いをしていたら不利な立場になることもある。知識を習得し、背景を理解し、交渉しよう。

利益性の向上

ビジネスの初期段階においては、価格は控えて認知に努めるため利益を確保することが難しいが、認知とともに徐々に価格を適正にしたり、高利益率の商品を企画したりとコンテンツラインナップ全体の利益率を向上させていこう。だがやみくもに価格をあげるのではなく、認知商品では利益を度外視した方がマーケットが広がり、のちの高利益商品での回収が圧倒的に大きくなるなど、全体のシステムとしての利益性も少しずつ考えていこう。

 

ビジネスは常にプロセスであり、向上し続けるもの

 

ビジネスとライフスタイル

この本のアイディアをほんの10%でも活かしたなら、ある程度の富を持つことはおそらくそう難しいことではないだろう。それほどにマーケティングのちからは大きい。だが、ひとときの成功よりも長く愛されて生きていくことが、あなたの人生を豊かにしてくれる。そのために、ビジネスの本質は貢献であることを覚えておこう。

あなたというリーダーが我先に利益をさらって、難しい局面をスタッフに押し付けていては長期的な繁栄は難しい。本当に長く愛されるビジネスを創ろうとするとき、貢献に尽くす必要がある。それは言い換えれば、ファンや顧客、ビジネスのスタッフや仲間たち、関わる人たちを優先して大切にした結果、最後にあなたのビジネスブランドが立つような生き方とも言える。もしかしたら晩生になるかもしれない。だが、愛されるには愛することからはじめるしかないのだ。

もしもビジネスを加速させたくなったら、自身の利益を考えるよりも、貢献の物量を圧倒的に大きく出来ないかを模索してみてほしい。どんなに焦っても貢献の比重が圧倒的ならどこにも敵が出来ないからだ。

 

常に貢献を目的としていればファンは増え続ける

 

もしもあなたがこれから、あなたの人生の最先端を求め続けていれば、「出来たこと」よりも「出来なかったこと」の方がずっと多くなることだろう。きっと何度も失敗もする事だろう。だがそれで良いのだ。出来ないことは、問題ではない。

まだ成功したことない分野に取り組んでいるのだから、うまくいかないことは普通であって、一度目で成功できたならかなりの幸運である。「どうしてうまくいかないのか」と悩む必要もない。プロセスは制御できても結果は与えられるものなのだ。失敗に前向きにいこう。そこから学び、経験を積みかさね、成功に向けて全力を尽くせばそれでいい。あなた人生もあなたのビジネスライフも一度で終わりではない。これから何度も続くプロセスなのだ。

 

出来ないことは問題ではない

 

キャンペーンやプロジェクトには大きな影響力がある。たくさんの人を巻き込み、その 渦中にはあなた自身も身を投じる。そのため、時折自分自身の快適さを忘れて、ビジネスに没頭し続けてしまうこともあるだろう。そんなときでも、あなたの家族やあなたの友人を蔑ろにはしないようにしよう。

ビジネスは変わったとしても、あなたの家族や仲間、そしてあなた自身は変わらず付き合っていくものだ。どんなに忙しくても身近な人やあなた自身のことを後回しにしないようにしよう。あなたの成功の未来像には必ず身近な人たちの支えがあって成せている。

あなたからはじまる、パートナーシップの輪を、少しずつ豊かに広げていくように、ビジネスも運営していこう。そうすればきっとあなたの成功の周りには、家族や友人の笑顔がそこにある。

 

豊かさはインサイド・アウトする

 

最後に、あなたがそのビジネスをはじめた理由をもう一度思い出してほしい。どんな理由であなたはビジネスをはじめたのか。どんなきっかけがあってそのビジネスは生まれたのか。そこには誰がいてくれたのか。そしてそのときあなたはどんな気持ちを持っていたのか。

ビジネスの繁栄には忙しさもある。その大きなちからには影響力があり、ときどきビジョンを見失わせるほどの波も押し寄せる。豊かになることやちからを持つことで、初期の志を忘れさせることもある。

だがどんなビジネスにもはじまりがあり、最初に応援してくれたファンや仲間がいて、そしてあなたはいまそこに立っている。頂いた可能性に謙虚であり、未来と家族に尽くしていこう。これからどんなに迷うことがあったとしても、はじまりのその気持ちを思い出せば必ず道が見つかるようになっている。あなたが孤独だと思っても仲間はずっとすぐ側にいてくれている。ビジネスとは人であり、ファンも人である。感謝と尊敬の心を忘れず、精進を続けていこう。それがビジネスの成功を超えて、あなたという人生をより美しく生きる軌跡になる。

 

仕事のための人生でなく人生のための仕事

 

<この章のまとめ>

  • ビジネス成功の先で更なる可能性と出逢う
  • ビジネスは常にプロセスであり向上し続けるもの
  • 常に貢献を目的としていればファンは増え続ける
  • 出来ないことは問題ではない
  • 豊かさはインサイド・アウトする
  • 仕事のための人生でなく人生のための仕事

 

謝辞

この本を支えてくれたすべての人へ愛と感謝を込めて。