様々な社会的背景から、SNSをマーケティングに活用して個人で起業する機会が身近になって来ました。SNSフォロワーの獲得はいまや芸能人よりも影響力があり、この流れはこれからも発展、拡大していくものと推察できます。この記事では、SNSを活用して起業する際に「次に何を目指せばいいか?」イメージしやすいよう、コーチ、コンサル、セラピストを題材に、ブランディングとアクションのロードマップを提案します。これからのビジネスの方向性にご活用ください。

起業準備の段階

  1. 商品 or サービスの開発

    最初の商品 or サービスを考えます。このとき、全く目新しいものよりも、すでにあなたの提供する相手が知っていて、馴染みのある商品やサービスにすると、内容の良さを説明する難易度が下がりオススメです。

  2. 競合他社と市場調査

    あなたの商品、サービスを提供する人たちがいる場所(地域やWEB)のことを市場といいます。あなたの市場のなかで同じサービスを提供していて、既に地位を築いている人や会社を3〜5社ほど見て、彼らの保有しているすべてのメディアのリンクをPCやスマートフォンにまとめておきましょう。あなたがこれから何を作り出していけば、集客に近付くのかの最高の先生になります。それが出来たら、あなたの市場にいる人たちのことを観察し、彼らの生活や考え方を出来るだけ理解しましょう。人はそれぞれ感情の反応が違いますが、同じタイプでは、似た感情の反応になるケースが多いです。あなたが何かを打ち出したとき、どう感情が動くか、イメージできるくらいに市場の人たちのことを良く見ておくと、後々とても助かるものです。

  3. 税務署への開業の届け出(年収38万円以上で必須)

    届け出はとても簡単です。税務署へ行き、担当の方へ聞けばその場で書き方を教えてもらえます。

  4. ご家族の理解と話し合い

    あなたがビジネスに参加しようと思うことをご家族に対して理解を得ましょう。ビジネスはうまくいけばいくほど、やるべきことが増えていきます。成功するほど大変になるので、うまく行こうとすれば必ずあなたの周りの人たちから影響を受けます。反対に影響を与えないようにするためには、うまくいかないようにするしかありません。ですので、ビジネスに参加する時点でご家族の理解は必須です。

  5. 自宅オフィスの整理整頓

    最初は自宅で仕事の準備をすることになるでしょう。自宅と言えどそこがオフィスです。趣味の延長とするか、仕事とするかを自分で心掛ける必要があります。ですので、まずは家やお部屋を整理整頓してはじめましょう。運気の観点から見ても、部屋を美しくすることは投資ゼロであなたの人生の質を向上させることが出来る最も簡単なステップです。ほとんどの場合、人生の質を向上させるためには資金が必要になるので、お部屋の整理整頓は喜んでやると好ましいです。

  6. 人間関係と付き合いの見直し

    最初はやるべきことが目白押しで、どれだけ時間があっても足りません。しかしながら、ビジネスがうまくいくほどに、さらにやるべきことは増えていきます。日常の生活を同じスピードでこなしていたら、絶対に追いつけなくなるので、日常のすべての行動を手早く進めようとする意識が大切です。その際、人と逢う時間も厳選することになるでしょう。いつか素晴らしい機会がたくさん訪れたときに、優先順位をつける練習だと考えて機会を厳選しましょう。

  7. 人生の目標と価値観をリストアップ

    個人的な人生の目標とあなたが大切にしたい「価値観」や「考え」をノートなどにメモして書き残しておきましょう。ビジネスでは、自分の気持ち以外にも、顧客の気持ち、市場の気持ち、社会の気持ち、周囲の反応など、様々な人たちの感情を同時に考えることになります。すると、忙しくなると自分の気持がわからなくなることも少なからず通る道でしょう。そんなとき、最初に自分の気持を書いておけば、あなた自身の本当の気持ちに立ち返ることが出来ます。

起業初期の頃は不慣れなことが多く、ストレスが多いこともあるでしょう。起業をして最初の課題は、ありとあらゆる「はじめて」が連続するなかでも、自分とご家族に対して、強さと優しさを保ち自立する、精神的タフネスを養えるかに掛かっているとも言えます。ビジネス初期の課題のほとんどは、技術や知識よりも精神的強さです。ビジネスとは、自分からはじまる影響と幸せの輪を、自分⇒家族⇒周囲⇒市場⇒社会へと広げていく作業でもあるので、自分とご家族の幸せを後回しにしてもうまくいかないことがほとんどです。規則正しい生活と運動で心と身体を強くしていきながら、起こるすべてに負けないパワーを模索しましょう。

市場認知の段階

  1. FacebookとInstagramの活用

    最初に取り組むメディアは色々あるけれども、まずはFacebookとInstagramのダブル推進がオススメです。慣れてくればその他のメディアも検討しましょう。SNSやHPでも、それぞれのプラットフォームの中での空気感や文化があり、何が良しとされて、何を奨励されるか、空気感に方向性があります。なかでもFacebookとInstagramは概ね様々なサービスに繋げることに違和感があまりないメディアです。

  2. ヘッダー、プロフィール写真、基本情報(自己紹介)を整える

    まずは見た目のデザインを整えましょう。デザインがしっかりしているかどうかで、記事に対する反応が変わります。この先ずっと記事を書くたび影響するので、最初からしっかりしているほど、反応が良くやる気もいっそうですね。Facebookなら、ヘッダー、プロフィール写真、自己紹介文。Instagramなら、プロフィール写真、自己紹介文、投稿写真が並んだトップ画面の写真ならびの印象(上から9〜12枚の写真並びがオシャレか)です。記事を本格的に書きはじめるのと同時に、「1秒見たときの印象」を高める必要がありそうだと考えを深めましょう。

  3. 30日間のパーソナリティローンチ

    基本的なデザインが出来たら、まずは30日間出来るだけ毎日、記事を書いてみることをオススメします。内容は普段の日記でも、心で感じたことでも、日常のひとコマでも何でも構いません。毎日書くことそのものが優位にはたらくわけではありませんが、毎日書き続けることによって、「文章を書くことに慣れる」「アプリを操作することに慣れる」「反応が薄いかもしれないことが怖くなくなる(薄くても明日も書くから)」等など、こちらの心理的な慣れ感を目指すことを目的にします。慣れて来ると楽しむ余裕が生まれてきて、そのあたりから見る側の気持ちと一致してきますが、おそるおそるSNSを扱っても、逆に読み手にも、気を使わせてしまうものです。毎日気楽に書き続ける。SNSを扱う上で何より大切な考えかもしれません。その性質上、本気を出しすぎずに合間時間でさらりと書いてしまい、さらりのなかで品質をあげようとするほうが現実に合っていそうです。

  4. 100いいね!の獲得

    まず最初に目指すのはいいね!100を獲得することです。多くの人にとって、共感しやすいのは、日常とエンタメ(同じ経験をしやすい)なので、仕事感やコンテンツ感は出さす、「楽しさ」「おもしろさ」をゴールにすると良いでしょう。そして同時に、いいコンテンツを書きさえすれば評価されるというわけでなく、実際の人となりと同じように、普段のSNS上のコミュニケーションの延長にいいね!とコメントがあることを忘れないようにしましょう。いいね!が少なくとも、いい記事でなかったのかと心配する必要はないということです。読み手も忙しいこともあるし、体調によっても感じ方は変わるものです。ですので、普段からSNS上で人と関わろうとする姿勢がいいね!の平均を引き上げていきます。しかしながら、その他の生活もあってずっとSNSに貼り付いているわけにも行かないので、ここでも少しスピード感を意識すると現実的です。

  5. フロント(お試し)コンテンツの開発

    いいね!100の獲得に慣れてきたら、あなたのビジネスのお試しコンテンツを考えましょう。いいね!コメントしている人たちを見て、彼らのページに行き、彼らが嬉しいことを、彼らが嬉しい言葉で、彼らが嬉しい価格で、コンテンツにします。フロントコンテンツの目的は、利益をあげることでなく、あなたのビジネスに参加して、素敵な体験をしてもらうことです。出来れば、SNS上でシェアして頂けたり、ご友人にオススメ頂けるとありがたいので、大変になりすぎないよう注意しながらも、価格は抑えめで、出来るだけ多くの人に参加してもらえるものを考えます。このとき無料はやめておきましょう。キャンセルが多発したり他の方へのマンパワーを失ってしまったりと、お互いにいい思いをしません。ビジネスに参入して、初手は利益を度外視して、拡散と口コミにエネルギーを全で振りきってしまう。するとスピーディーにたくさんの人に知ってもらえるので、後々成長が効率的です。「フロントコンテンツは周知に全振り」とおぼえておきましょう。

  6. フロントコンテンツのお申込みフォーム作成

    フロントコンテンツのお申し込みフォームをつくります。プラットフォームはGoogleフォームやフォームメーラー等、フォーム機能が使えれば何でもOKです。その際、最初に他社のコンテンツを集めておいたものが役立ちます。他社のコンテンツを参考にすると、フォームに何を記述するべきか考えのとっかかりになります。

  7. SNSにてフロントコンテンツの告知とお申込み

    SNSにてフロントコンテンツの告知とともに、お申し込みフォームのリンクを貼り、フロントコンテンツへの参加を案内してみましょう。その際、こちらはドキドキしていますが、読み手は会社の帰り道だったり、趣味の合間だったりと、気楽に見ていることを思い出しておくと、こちらもちからが入り過ぎずに記事が書けるでしょう。ここでも、記事のいいね!と同じ考えで、お申込み数がすなわちあなたのビジネスの良し悪しではありません。普段の人となりの延長であり、相手もタイミング違いであるだけのことも多々あります。一生懸命にしながらも、どこか気楽に、そして市場の気持ちをよく見ながら、適度な集中とリラックスで進めていくと成果は徐々に高くなっていくでしょう。

  8. フロントコンテンツの拡散と市場認知

    フロントコンテンツの拡散で市場に対するあなたのビジネスの認知を獲得します。一般的にはミドルコンテンツによって、人気と売上が両立することで「プロフェッショナル」と認識されると思われがちですが、実際のところ人気であると売上もあるように見えてくるのが人の心です。ですので、フロントコンテンツを周知に全て振り切ることで、一旦、市場への参入とプロとして認識されることは、修了したといえるでしょう。この人気と利益を一旦切り離して、別々に獲得するという意識があまり認識されていないコツです。

  9. メールマガジン or LINE@ の準備と登録

    フロントコンテンツの努力への功労を、あまさず受け取るために、メールマガジンやLINE@などの、あなたが配信するコンテンツへの登録を呼びかけておくとさらに良いでしょう。メールマガジンとLINE@は登録から運用しはじめまでが少し手間が掛かるので、登録は先に済ませておくのもいいでしょう。SNSはその特性上、「相手のタイムラインに表示されなくなる」ことや「最大表示数は、いいね!の数による」など、表示される、表示されないのせめぎあいがあるので、興味を持って頂いた段階で、こちらから情報を配信できるシステムに登録して頂くことで、100名、200名を超えてより多くの人にアプローチ出来るようになります。長期的に見ると、SNSの更新よりも、こちらの方がより多くの人に見てもらえて、より有利にはたらくので、最初のうちからコツコツとはじめておくのがオススメです。

この段階で大切なのは、たくさんあるメディアやシステムに慣れ親しみ、努力をしながらも顧客目線でメディアを楽しめる心とカラダのパワーです。世の社長たちがこぞって、マラソンやトレーニングで心身を強くする理由がこのあたりにもありそうです。最初の頃に成果が伸び悩みこともあるかもしれませんが、ここで求められているのは、「記事があること」であり、次いで「クオリティ」です。もっと言えば、読者にとっては「あなたがどれだけ悩んだか?」はカウントされず、「アップされていなければ、良いも悪いもない」ので、まずはすべてのメディアに記事や写真や、コンテンツをアップしながらも、SNSのコミュニケーションをすることが第一です。その分量をこなしながら、内容の品質を向上させていきましょう。多くの人が最初から悩み過ぎていて、「アップする数」が未達になるケースがほとんどです。「悩むなら、次の記事の内容」を意識して、まずはコンテンツをアップしていくことに慣れていきましょう。

プロフェッショナルとしてのポジション確立

  1. 仕事の展望やビジョンについて

    これからの仕事の展望やビジョン(成したいこと)について整理しよう。ビジネスのスタートの頃は「まずやってみる」が主眼だったものの、これからより長期的にものごとを捉える必要があります。まずはその練習として、あなたのビジネスがこれからどうありたいか?考えてみましょう。

  2. お客さまの特徴や性質をメモする(ペルソナ)

    今いるお客さまとSNSのファン(読者)の特徴を書き出しておこう。年齢や性別から、職業や性格、どんな生活をしているか、ある程度分析して、書き出しておく。これからコンテンツを作って行く際に、何が迎合されて、どんなメッセージが喜ばれるのか分析する指標になります。最初の頃は、「私が考えること」が発信の主眼ですが、段々と「相手が何を求めているか」から考えられると、いずれターゲットの違う複数の事業を運営するときの良い練習になります。

  3. どういう自分で在りたい or 在るべきか(キャラクター)

    相手が何を求めているか?の分析が出来たら、今度は「どんな発信者が求められているか」と「あなた自身の資質」のバランスを見て、あなたの発信のキャラクターを考えます。これも、個人の主眼で発信すると、私の「嬉しい」「楽しい」と読者の「嬉しい」「楽しい」とが合っていないこともあるので、「相手から見て好ましく、あなたの素質が活かされる」ような発信者を目指すと望ましいです。

  4. SNSにおいて、ブランド感を際立たせる

    あなた自身のキャラクターが定まってきたら、あなたとあなたのビジネスの発信の方向性をより鋭利にして、ブランド感を洗練させます。「ブランド」というとラグジュアリーさをイメージしてしまいそうですが、Appleの「未来感」NIKEの「ストーリー」コカ・コーラの「爽快感」伊右衛門の「和」など、方向性は様々。大切なのは、尖らせて統一することであり、読者は様々なメディアを見るので、あなたのビジネスの方向性に統一感があり、洗練されているほど、他と混同せずイメージしやすくなるので、よりシンプルにブランド感を伝えていくことも重要です。

  5. ミドルコンテンツの開発

    この段階まで来ると、ある程度市場において「プロフェッショナルブランド」として認識されているでしょう。ここではじめて、中価格帯の利益を生み出せるビジネスコンテンツを作ります。フロントコンテンツの主眼が「市場認知」であったことに対して、ミドルコンテンツの主眼は顧客とともに生み出す「感動する価値の体験」です。あなたのビジネスの中核を成すコンテンツを創造しましょう。

  6. ミドルコンテンツのヘッドラインとサブタイトルを考える

    ミドルコンテンツの提供内容が決まったら、そのコンテンツのヘッドラインとサブタイトルを考えます。例えば、商品名が「カレー」だったとして、「A社が提供するカレー」では、価値訴求が弱く、お客さまが購入するメリットがイメージ出来ません。そこで、どんな特徴があるのか?他社との違いは何か?なぜ、この商品を買う必要があるのか?など、顧客視点からヘッドラインとサブタイトルを考えます。ヘッドラインとは「見出し」のことで、概ね商品名の前に冠することが多いものです。例えば、「自社栽培した希少な生カレーリーフでつくる」「スパイスカレー」等です。サブタイトルはその後に価値を補助するよう用意します。「再来店90%以上!!一度食べると何度でも食べたくなる、香り高い自慢のカレーをぜひお楽しみください。」等です。この3段を並べてみましょう。「自社栽培した希少な生カレーリーフでつくる」「スパイスカレー」「再来店90%以上!!一度食べると何度でも食べたくなる、香り高い自慢のカレーをぜひお楽しみください」このように商品名と一緒に、ヘッドラインとサブヘッドを考えます。

  7. ミドルコンテンツのお申し込みフォーム作成

    ミドルコンテンツのお申し込みフォームを作成します。この段階では、余裕があれば自社HP内で表現したいところですが、お申込みフォームでも集客として機能することはできるので、状況に合わせて判断しましょう。その際に、商品名と合わせて、ヘッドラインとサブタイトルを含めたり、見た目の装飾でブランド感を演出したりと、広告ページとしての「デザイン」の概念にも挑戦していくと今後のためにも良いでしょう。デザイン性を意識しすぎると、内容が読みにくくなっていくので、あくまで主眼は商品の説明を補助するために、デザインへの配慮をするスタンスでいきましょう。

  8. ミドルコンテンツの告知とお申し込み

    SNSとメルマガ or LINE@ にてミドルコンテンツのお知らせとお申込みを募集します。伝えるべき情報のテンプレートは、「ヘッドライン」「商品名」「サブタイトル」「どんな人にオススメなのか」「商品の価値やメリット」「他社との違いやこだわり」「(もしあれば)期間限定の特典」「お申込みフォーム」「Q&A」等です。商品、サービスに合わせて、何を伝えるべきかを考えていきます。このとき、前述した「ペルソナ」や「キャラクター」も参考になるでしょう。テンプレートはあくまでガイドラインであり、重要なのはお客さまがあなたのビジネスを「素敵」だと感じて頂くことだと忘れないでおきましょう。

  9. サービスの提供とSNS拡散

    お申し込み頂いた方々へ商品、サービスを提供します。マーケティングに慣れていないときには、この段階に来るまでに疲れてしまいがちですが誠心誠意、丁寧にサービスを提供します。ここでお客さまの「想定」を超える価値を提供することで、口コミやSNS拡散に繋げることが期待出来ます。ですので、言い換えると、ミドルコンテンツの価値は「お客さまの期待を超えた感動」をベースにすることを感覚として覚えておきましょう。個人起業の良さは、行き届いた意識と細やかさにあり、価格対価値が想定通りであると、どうしても大手には敵わないものです。そのために、よりお客さまを観察し、商品とサービスの向上に努める意識を持ち続けていきましょう。

  10. 継続ビジネスモデル or サブスクリプションモデル を検討する

    ミドルコンテンツがある程度、定着してくると。これからは、継続的なビジネスモデルやサブスクリプションモデルを検討します。例えば、個人で美容室を開業した際に、ミドルコンテンツとして、カット+シャンプー+トリートメントを提供したとき。その毎月のメンテナンスを6ヶ月分(毎月1回)をパッケージにして、販売することです。ビジネスサイドでは、新規集客や新規予約を探して奔走する手間が省かれ、お客さまサイドは、毎月予約をするよりも割安で、行き届いたサービスを受けることが出来るというものです。個人ビジネスの場合、商品やサービスを提供することよりも、集客や新規予約を受けることが圧倒的に難易度が高く、コストやパワーも掛かるので、フロントコンテンツ(認知)からミドルコンテンツのお申し込みを頂き、ミドルコンテンツを提供したお客さまに、継続コンテンツやサブスクリプションモデルに入会いただけると、ミドルコンテンツをするたびに、年間の予約が埋まっていくことになり、ビジネスの運営がだんだんの予約待ちの予約を埋めるためのものへと、シフトして経営が安定していきます。

この段階に来てみると、ビジネスを創業するということは「サービスを提供する」ことと同時に、ビジネスマーケティングで集客をしつつも、ビジネスを運営して、黒字を守っていくということを含み、そのすべての運営を経営と呼ぶのだと体感することが出来ます。多くの人がサービスをイメージしてビジネスをスタートしますが、実はサービスとは経営のごく一面であることも真実です。いいサービスを生み出すだけでなく、いいサービスをわかりやすく伝えること、いいサービスを経営する私たちの収支を守りビジネスを継続させること等、「経営者として」の学びを積み重ねていく姿勢が、この先もビジネスと人生を発展させていく心構えになるでしょう。

利益の創出とブランド認知

  1. YouTubeやライブ配信等、動画コンテンツの準備

    動画での情報発信や、CM製作、あらゆるコンテンツメイクはこれからのマーケティングの主流になっていくので、このあたりから慣れていきましょう。動画で話慣れていないときには、不自然にカラダにちからが入ってしまったり、必要以上に目線を動かしてしまったり、思ったよりもハッキリと話さないとマイクを通じて動画に収録されないなど、動画ならではの課題も出てくるでしょう。もしかすると、最初はその出来栄えに恥ずかしい気持ちを抱くかもしれませんが、誰もが感じるところなので、学びを積み重ねていきましょう。その際、「動画に慣れようとすることを主眼にする」「今回は姿勢をまっすぐに意識する」「今回は話し方を丁寧にする」「カラダのちからを抜いて話す意識をする」等、分解して課題を持っておくと、成長に対して効率的です。一気になにもかもプロレベルにしようとすると、あまりの難しさに気が滅入ってしまうので、「最初はクオリティが低くても構わない、しかし次も撮る」くらいの気概が良いでしょう。

  2. ライブ配信で必要な機材

    動画制作で最低限必要な機材は、iPhoneと照明です。上を見ればきりがないものですが、iPhoneに搭載されているカメラは4K画質で品質も良く、マイクの集音機能や若干の自動美顔効果など、中途半端な機材を買い揃えるよりもクオリティが高く撮れるので、まずはiPhoneで十分です。その際に、照明だけは準備することをオススメします。最近では美顔効果の高いリングライト等が主流で、手軽に参入できる小型のものが増えていますが、背景の壁の明るさも動画の重要な要素なので、最低限18インチ以上の大型リングライト1台は準備しましょう。余裕があれば背景用にもう一台、リング状でないLEDライトがあるとGOODですが、撮影用カメラやピンマイク、編集用本格PCなど、準備するものはキリがないので、まずはiPhoneと大型リングライト1台で十分です。

  3. オフィシャルコーポレートページ(WordPressサイト)の製作検討

    オフィシャルコーポレートページの製作を検討しましょう。この段階まで来ると、メディアが多岐にわたり色々な検索のされ方になってきて、あまりに古いコンテンツへの検索で問い合わせがあったりと、時系列がバラバラとしてくるで、主軸として推進しているプロジェクトがどれなのか分かるように、貴社の名前で一番上に来るコンテンツがあなたのオフィシャルコーポレートページであると良いでしょう。

  4. WordPressサイトに記述する基本要素

    メインページ(親)ではあなたのビジネスの活動の紹介と各メディアの紹介、お問い合わせフォームなどを軸にして、サブページ(子)ページにて各商品やサービスのランディングページを製作していくと良いでしょう。スタートの頃は商品、サービス、プロジェクトが少なく、親ページ内でランディングページを作りたくなってしまうものですが、長期になってきて様々なプロジェクトを推進するようになると、非常にごちゃごちゃとしてきます。商品とサービスの受付はサブページで推進するか、重要なプロジェクトであれば、専用サイト作ってサブサイト(子)として運営するなど、整理しながら進めていきましょう。

  5. WordPressサイト製作依頼と気をつけるべきこと

    オフィシャルコーポレートページの製作はWordPressに限らず様々なプラットフォームを使ってOKですが、制作依頼する際の注意点として、あなたのビジネスとマーケットに理解のあるWEBデザイナーに依頼することを覚えておきましょう。WEBデザインは繊細なもので、句読点ひとつ、改行ひとつ、文字のフォントひとつで売上が何倍も変わっていきます。何が良いとされるかはあなたのマーケットにおける良いとされるものを重要視することが大切で、それがWEBデザインは出来るが、別のマーケットで活動していたデザイナーだと、推奨されるデザイン感覚が違っていて。ほとんどのビジネスが「HPが重要だと感じて、検索してヒットした業者に依頼したが成果が出ず、知人伝いにマーケットに理解のあるWEBデザイナーと出会い、作り直してから成果を実感しはじめる」というプロセスを辿っています。WEB製作はコストの大きな投資でもあるので、制作依頼は慎重にしましょう。今後の更新を都度こまかくデザイナーに依頼していくと、費用が莫大になってしまうので、制作依頼と同時に自分自身でもHTMLとCSS、そしてシステムを学び、細かな更新は自分でも出来るよう目指しましょう。

  6. サービスの紹介と申込みページ製作(お申し込みフォームをホームページに変更)

    これまでお申し込みフォームにて、サービスの受付をしていたものたちを、自社サイト内のシステムで制作して統一していきましょう。サービスの内容がより高度で料金の高いものになっていくほど、ランディングページ(LP)の製作は必須になるので、LP製作に慣れていきましょう。また、このあたりからFacebook広告やYouTube広告への進出と、これまでのSNSファンを超えたより多くの人たちへのアプローチのために、コンテンツのオフィシャル感を高めて行く必要性が少しずつ出てきます。現段階では、LP製作まででOKですが、長期的に見ると、WEBデザインとシステムの理解は(依頼するとしても)必要になってくるので、徐々に意識を進めていきましょう。

  7. ミドルコンテンツから継続ビジネスモデル or サブスクリプションモデルへご案内

    すでに、前述していることではありますが、ミドルコンテンツから継続ビジネスモデル or サブスクリプションモデルへのご案内をシステム的に捉えることによって、サービスの予約が未来に渡って半自動的に行われるように意図していきましょう。サービスにおいては目の前のお客さまに集中しつつも、マーケティングにおいては常に一歩先の未来を見続けている必要があり、この「経営感」を身に着けていくことがこれからのビジネスの成長への大事な要素でもあります。

  8. サービスの提供とSNS拡散でブランドポジションを獲得

    これまで築いてきた、SNSコンテンツ⇒メルマガ or LINE@⇒フロントコンテンツ⇒ミドルコンテンツ⇒HP or LP⇒継続コンテンツ or サブスクリプションモデルを通じて、サービスの提供を呼びかけながらも、各セクションごとに口コミやSNSシェアを推奨することによって、サービスの拡散とブランドポジションを獲得していきましょう。

最初のうちは各セクションごとに意図することが多すぎて、慌ててしまうものですが、慣れてくるとシンプルなので一度目のプロジェクトですべてを習得しようとせずに、次々とコンテンツを生み出しながら、少しずつ慣れていくようにすると現実的です。すべてを完璧にしないと売れていかないというわけでなく、どのセクションにおいても「私」と「あなた」、「人」と「人」との繋がりなので、誠心誠意対応していれば、お客さまも意図を汲んで頂けます。反対に、システムに頼りすぎて「心」を無視すると売れにくくなっていくので、システムを推進しながらも、その先にいる人たちの生活と気持ちを常に意識していきましょう。

専門市場のNo.1を獲得する

  1. 購買心理とコピーライティングの習得

    ビジネスが発展してくると、あなたが商品とサービスのプロフェッショナルであるのと同時に、あなたの市場のマーケターであり、あなたのビジネスの経営者でありと、この3つの要素でプロフェッショナルである必要があります。まずはマーケティングへの理解を深めるために、購買に関する心理学とコピーライティング(文章の書き方)から習得していきましょう。長期的に見れば、様々な社会的知識の習得があると良いですが、まずはマーケティングの心理と文章がオススメです。かなりの文章を読むので、最初の頃は読みやすいものから、徐々に慣れ親しんでいきましょう。

  2. 無料コンテンツ(pdfやmovie)をメルマガ登録 or LINE@登録 で受け取れるランディングページを製作

    ここから更に、システム化を推進します。前述したとおり、SNSの表示には限りがあるので、メルマガ or LINE@ での情報発信を濃くしていく必要があります。そのために、WEB上で受け取ることの出来る無料のコンテンツ(教材動画やPDF等)を制作します。これは、お客さまにとって価値のあるコンテンツ、例えばカレー屋さんの場合、「お家で簡単に出来る、本格スパイスカレーの作り方解説動画」などを企画し、撮影し、編集し、ファイルにしてHP内にアップします。そしてそのページへのアクセスリンクを、メルマガ or LINE@登録で受け取れるようにして、その企画の趣旨を説明し、登録を促すランディングページを制作します。読者から見ると、「SNS⇒特設LP⇒メルマガ or LINE@登録⇒無料コンテンツのリンクを受け取り」で、無料で嬉しい情報が手に入ります。その代わりに、あなたのビジネスではメルマガ or LINE@の登録者を増やすことが出来ます。

  3. 無料コンテンツの開発と登録者への提供

    無料コンテンツの準備は、労力はあるけれども、そのもので利益は生まれません。ですので、少々億劫になりがちですが、長期的にみると、この無料コンテンツはWEB上で半自動的にあなたのビジネスの良さを伝えてくれることになり、これまで自力で行っていたフロントコンテンツの代わりを担ってくれる役目があります。(どうしても商品とサービスの提供を自力で行う場合には時間的制約が提供数の最大になります)そのためこの無料コンテンツの広がりが、その後のビジネスへの可能性に繋がっていることを忘れないでおきましょう。また、動画やWEB上のコンテンツでは、これまで直接逢って出来ていたことが出来ないことも多々あります。ですので、WEB上で喜んでいただけるためのコツと配慮があります。常に、お客さま視点でコンテンツを制作して、登録者に喜んで頂けるよう努めましょう。

  4. 無料コンテンツのSNS拡散を促し、登録者数を最大化する

    無料コンテンツのLPおよび、受け取りをSNSで周知して登録者数を最大化します。無料コンテンツの内容が面白かったり、役に立ったりと「友人に紹介したい」と思いやすいものであれば、自助努力以上のSNS拡散を狙うことも出来るようになりますので、ぜひそのあたりも企画段階で視野に入れておくと良いでしょう。また、この無料コンテンツの登録をFacebook広告やYouTube広告で行うテクニックもあります。その際は、あなたのビジネスのSNSのこれまでの記事を見ていない前提となるので、自分のメディアで行っていた独自の表現や文化を一旦忘れて、より広範囲なデザインと文章記述を意識すると良いでしょう。

  5. バックエンドコンテンツの開発

    ここからバックエンドコンテンツの開発に入ります。バックエンドコンテンツとは、これまでフロントコンテンツとミドルコンテンツを受けてくれた人たちに対して、より高度でよりしっかりとした商品とサービスを行うコンテンツです。比較的利益率を高くしつつも、より多くの価値を提供することを目指します。マーケティングの教材などでは、バックエンドコンテンツを「高い利益」を趣旨として教えているものも多いですが、本来の意図は高い価値を必要としてくれる一部の人たちに対する専用サービスであり、結果的な副産物として高利益率となるという性質のものです。あなたのビジネスのファンに向けて、より素晴らしい価値の商品やサービスを考案してみましょう。

  6. 登録者とSNS閲覧者の悩みや課題を情報収集する

    バックエンドコンテンツを考える際の取り掛かりとして、メルマガやLINE@の登録者、またはSNSの読者の悩みや課題を参考にします。「私が売りたいものよりも、相手が欲しいもの」「人は必要なものでなく、欲しいものを買う」ことを念頭に、読者たちの悩みや課題を情報収集してバックエンドコンテンツを開発しましょう。

  7. バックエンドコンテンツのランディングページ製作

    バックエンドコンテンツが決まったら、そのランディングページを制作します。ランディングページの製作はミドルコンテンツの項目を参考にしつつも、前提として、あなたのビジネスのファンであることを念頭において、より狭く鋭く文章を構成していくことが大切です。読者の課題や解決策の提案など、ランディングページの項目ひとつをピンポイントで一言一句読者の心理に近づけようとする努力が大切です。

  8. SNSとオウンドメディア(メルマガ or LINE@)にて、バックエンドコンテンツに向けた情報発信

    バックエンドコンテンツを前提としたとき、普段の記事やSNSの投稿内容を、バックエンドコンテンツの公開に向けて、どんなメッセージをどのタイミングでどのように打ち出していくか検討して、狙いを持って情報発信をします。例えば、「伝説のカレー講座」を目標としたとき、その直前の投稿で「シチューが世界いち好き」と打ち出していてもあまりプラスにはたらきませんが「家庭用手軽に手に入る本格スパイス9選」などは、伝説のカレー講座に向けてプラスにはたらきそうに感じるものではないでしょうか。難しく考える必要はありません。「この商品を公開する前に、何を伝えるべきか」と思案し、記事で発信します。

  9. 市場の反応から商品の方向性を調整する

    様々な分析から、公開前の記事を検討し、発信をしました。どれだけ綿密に計画をしても、ある程度は予測と違った反応が市場から返ってくるものです。より求められているものを、より求められている形に研ぎ澄ませていくプロセスを準備しておきましょう。そして、そのプロセスに合わせて、商品 or サービスの内容と、ランディングページの内容を微調整していきます。この調整のプロセスによって、「事前に色々と打ち出して、反応を見て考える」ことも出来るようになるので、調整のプロセスには慣れておきましょう。また、修正が効くよう準備しておきましょう。

  10. SNSではライブ配信、オウンドメディアで動画(YouTubeリンク)提供する

    人が何かに心を動かされるとき、人間の五感のより多くを用いるほど有利にはたらきます。美味しいカレーは舌で、香りで、見た目で、私たちを楽しませてくれるものです。WEB上のコンテンツでの「文字と画像のデザイン表現だけ」よりも「動画での表現」がより多くの情報を届けることができ、より効果的です。事前の記事と合わせて、「事前のご案内動画」また「ライブ配信」という可能性も検討しましょう。

  11. 動画(ライブ)コンテンツ#1「チャンスの提示」

    ライブ配信および動画配信のテンプレートを一例紹介します。ここでも、大切なのは「読者にとって良い動画であるかどうか」なので、テンプレートにこだわらずにコンテンツに最適化して何を話すべきか検討しましょう。第一弾の動画は「思わず耳を傾けずにはいられない」「どうしても見たい」と思って頂けるメッセージであることが重要です。視聴者に届けることが出来る「最終的な価値やメリット」を題材にして、「なぜこの動画を見るべきか」に暗に応えていきましょう。すべての商品やサービスは顧客にとっての「未来の可能性」を示しています。美味しいカレーの可能性は、「カレーを食べる」ことでなく、それを通じて、「美味しいと感じる幸せ」を意図しています。フィットネスの可能性は、「運動をする」ことでなく、その先の「美しいカラダを手に入れる」ことを意図しているように、あなたのコンテンツの最終的な価値と視聴者の嬉しいをつなげていくように話を展開しましょう。「1.未来の可能性」について話をしたら「2.耳を傾ける理由」をあなた自身のプロフィールやビジネスのストーリーを交えて話します。次に「3.未来の可能性について、一例をシンプルに解決」します。長く話す必要はありません、シンプルに読者の問題をひとつ解決しましょう。更に「4.これからの課題や問題点」について話します。解決したのは、一例であり、ほかにも色々なコンテンツにまつわる課題や悩みがあるはずです。そして「5.次の動画の予告」をして「6.コメントやシェアなど行動を呼びかける」ようにします。まとめ:「1.未来の可能性」「2.耳を傾ける理由」「3.未来の可能性について、一例をシンプルに解決」「4.これからの課題や問題点」「5.次の動画の予告」「6.コメントやシェアなど行動を呼びかける」

  12. 動画(ライブ)コンテンツ#2「前回のおさらいと何を解決するべきか」提案する

    次の動画の流れを説明します。「1.お礼とともに、前回のおさらい」をします。「2.未来の可能性について、更におさらい」をします。内容は多々重複しても構いません。もっとも重要な趣旨なので、改めて解説します。そして「3.耳を傾ける理由をさらりとおさらい」してすぐに「4.読者の課題や問題について、いくつかのケーススタディで課題を解決」します。信頼を獲得するための最もボリュームのある部位でちからが入りますが、読者が疲れない程度の分量にとどめておきましょう。「5.他にも課題や問題があると軽く示唆する」「6.次の動画の予告」「7.コメントやシェアなど行動を呼びかける」の手順で話をします。重要なポイントは、動画1と動画2に渡って、読者の課題の解決に終始していて、あなたのビジネスについて一切触れていないということです。あなたのビジネスについては動画3にて触れていきますがそれまでは、ビジネス感を匂わせないままの方が読者もあなたも動画での問題解決に集中することが出来ます。

  13. 動画(ライブ)コンテンツ#3「前回のおさらいとどうすれば解決できるか」提案する

    動画3の手順を説明します。例によって基本フォームは同じですが、最後にあなたのビジネスの提案を付加します。「1.お礼とともに、前回までの動画のお礼」「2.未来の可能性と耳を傾ける理由をおさらい」「3.多く寄せられた疑問やコメント、もしくは短いケーススタディで問題解決」「4.未来の可能性について触れて、あらゆる角度で希望を伝える」「5.あなたのビジネスの商品やサービスの発表」をします。ここではじめて、あなたのコンテンツを紹介し、読者の問題を解決することが出来ることを示唆します。「6.希少性について触れる」内容について一通り話終えたら、次の話にスピーディーに切り替えます。ダラダラと商品を推すほどに、安っぽい雰囲気になるので、あなたのビジネスの商品について、伝えることだけ事前にまとめて伝えきってしまえば、次に希少性について話をします。これは提供する限定数であったり、募集の期間であったりと何でも構いません。人は「いつでも買える」と思ったら、できるだけ買い物を後回しにしようとします。限定数もしくは、募集の期間(目安は7日〜14日)など、希少性を付加しましょう。希少性の工程ありなしで売上は全く変わっていきます。そして最後に「7.具体的なお申込み方法」について説明し、行動を明確に呼びかけます。「申込みをしてくれたら嬉しい」など、ぼやっと話をすると逆効果ですので、ここではキリッと明確で具体的に「当社のページで必要事項を記入してお申し込みをしてください」と呼びかけましょう。相手が具体的に取る行動について言葉にすることで、読者はそれをしている自分を頭の中でイメージして、実際にお申し込みをする際の心理的なハードルを下げることができます。

  14. バックエンドコンテンツのランディングページをSNSとオウンドメディアで公開する(公開期限は7日〜14日)

    バックエンドコンテンツのランディングページをSNSやメルマガ or LINE@にて、呼びかけます。最初に慣れないころは、この呼びかけに遠慮がちになるものですが、おそるおそる引きながら商品を推すと、かえって不自然に見えてしまうものです。公開期間中は、言い方や切り口を変えて、様々な角度から商品、サービスの良さを伝えながら、ランディングページを紹介します。読者は何度も見ることによって、見ている間にだんだんと興味が湧いてきたり、愛着が湧いてきたりするもので(ザイオンス効果)最初は、コンテンツの良し悪しよりも見慣れないことに戸惑っています。コンテンツを繰り返し推し伝える親切さがそこにあることを知っておきましょう。オープンから公開最終日まで、特に最終日には、クローズする直前5分前までコンテンツをプッシュしましょう。ギリギリまで迷う人も必ずいるので、そこにお付き合いをして丁寧にガイドするのも、大切なお仕事です。

  15. 商品 or サービスを提供する

    お申し込みして下さった方々に、商品、サービスを提供します。あえてここで付言せずとも誠心誠意されることと思いますが、バックエンドコンテンツはあなたのビジネスのなかで最も優先するべき素晴らしい顧客なので、丁寧にサービスを提供します。また、最後まで迷って買いそびれた人たちが、次回のお申込み時には申し込もうと奮起しているかもしれません。それは商品、サービスの良し悪しでなく、お客さまのタイミングや勇気などによるところなので、誰も悪くありませんし、興味を持って頂けただけでも本来とてもありがたいことです。買いそびれた人たちやこれから興味を持ってくれる人たちに向けて、バックエンドコンテンツの提供風景や、お客さまとのストーリー、楽しい様子やお客さまの感想など、様々なかたちで活動を見せていきましょう。

  16. 活動報告とともに、次回の計画を

    活動を見せていくと同時に、あなたのビジネスサイドでは、次の企画について計画しはじめておくことをオススメします。終えてから計画して、次のコンテンツのプロモーションをはじめると、若干の間が出来て、その間に読者は別の人たちの魅力的なコンテンツに興味をうつすこともあります。前後コンテンツのタイミングを被らせて推進していくと、バックエンドコンテンツの活動報告が落ち着く頃には、次の企画のプロモーションに入ることが出来るので、見ている読者にとってのスピード感が心地良くあります。

このあたりまで来ると、商品やサービスを提供するパワー感と合わせて、「経営者」としてのニュアンスが大きくなっていきます。社会において商品やサービスを提供して人々に貢献するということは、あなたから生まれた影響の輪を、仕事を通じてあなたから社会へと広げていくこととも解釈できます。並々ならぬ努力とパワーが必要になりますが、それでもあなた自身と、そしてご家族の幸せを譲らず大切にした上での努力が基盤であることを切にオススメいたします。どんな努力や人生も、最終的に大切なのは、あなた自身とご家族です。仕事に自分を合わせるのでなく、仕事を上手に乗りこなしながらも、あなたと周囲を大切にし続ける器量を磨いていきましょう。

事業を拡大する

  1. 経営学、その他様々な社会的知識の習得

    ここからはビジネスの多様化の段階です。利益が大きくなっていたら法人化を検討しましょう。ここまでの段階を踏めた方なら、法人化の難易度は高くないでしょう。今後想定されるビジネスのイメージを持って、お住まい近くの税理士と社労士を探してお話をしてください。社会全体をみて、あなた自身が学びたいことなどにも時間を振り分けていくと良いでしょう。ここまでのプロモーションと経営の経験はあらゆる業種でも、少しずつ形を変えて通用します。

  2. 実務から離れて、経営に集中することを検討

    あなたが商品やサービスを提供するにあたって、一番の時間的なネックになるのが、あなたが商品とサービスを提供する時間になるでしょう。どれだけ日常をスピーディーにこなしても、これだけは必ず残るものです。商品、サービスをするために起業した方も多いでしょうが、もっと時間が生まれれば、さらに多くの人たちに貢献できる可能性が同時に存在するのも真実です。例えば、あなたの知識やコンテンツをオンライン化して会員制の有料サイトでまとめたり、あなたの教えのもと活躍する人たちを育てマネジメントしたりと、実務的時間を少なくしながら、あなたからはじまる価値を最大化する方法を模索しましょう。

  3. JB(ジョイントベンチャー)他業種のNo1たちとコラボを検討する

    これから多様化するにあたって、ゼロからまた信頼を構築するよりも、これまでの実績を持って既にファンを持っている別の業種の活躍企業とコラボしていくと、市場認知において効果的に信頼を獲得することが出来ます。相手企業もこのあたりの空気感を分かってくれているところでは、卒なく意図を理解して頂けるので話もそう珍しくもありません。しかしながら、協力先がこのニュアンスに慣れていずにドキマギとした空気のときには、コラボした先で逆に気を使わせ過ぎたりと大変になってきますので、協業先への配慮も慎重に行いましょう。

  4. JB商品開発とサービス提供の自動化

    これから様々な人たちと一緒に仕事をしていくなかで、ともにビジネスを生み出すシーンも出てくることもあると思います。その際には、仕事や利益の分担など、お互いの責任領域を丁寧に話合って決めていきましょう。社長同士のつながりはとても大切なもので、これから何度も顔を合わせるかもしれませんが、一度の協業によって風通しが悪くなるのもおかしなことです。大切なのはコンテンツよりも繋がりを念頭に、焦らず、丁寧に話を進めていきましょう。合わせて、商品とサービスは自動、もしくは半自動的に提供するシステムを構築できないかも模索しましょう。協業によって自身のビジネスの時間がなくなってしまうと本末転倒ですが、分かっていてもやってしまいがちです。協業の機会はいくつも増えていくことを想定して、すぐにキャパシティが埋まらないよう配慮します。

  5. 2年先までの経営計画と運転資金の確保

    ここまで来ると、ある程度資金的パワーが生まれて来ます。その際に視野を現在から未来に常に向けておく必要があります。少しずつ先の計画を持ちながらも、2年先までを視野にいれておくと良いでしょう。様々な成長と課題が生まれてくるなかで、長期的な展望があり2年ほど見ていると、ある程度の山と谷を吸収することが出来ます。より大きなプロジェクトを推進するほどに、より長期的な視点を養っていく必要がありそうです。

  6. 事業を多角化し、各分野について情報収集と制御する

    この段階に来ると、ビジネスの運営と合わせて「人」のマネジメントを含みます。それは同時に相手の私生活にも暗に影響されることもあり、ビジネスへの影響要素が一気に広がっていきますが、あなたからはじまる影響の輪のまわりにいる人たちは、あなたほどの事業経験はありません。ですので、あなたほどの苦労も心労も、また責任も喜びも、未体験なので、ここで同じ覚悟を求めると乖離します。経営者の成功法則は、従業員には当てはまらず、任せた社長代理でさえ、同じ法則では成功しません。「私とあなたはちがう」。とてもシンプルな答えですが、事業のトップに立つと、つい同じ方法で成功させたくなります。大切なのは、彼らが彼らの方法で成功することをサポートしながらも、システムとして組織を守ることです。会社の成長は人の成長に任せ、会社の責任を人に求めないようにしましょう。言うは易く行うは難しと月並みですが、上手に乗りこなせるあなたであってほしいと思います。

  7. 法人格を各事業ごとに設立して子会社化する

    各事業で売上があがるようになってくると、それぞれの事業で法人化することも合わせて検討するのも良いかもしれません。ここまで来ると資金の流れが複雑化してくるので、税理士とよく相談しながらシステムを構築していきます。その際大事なことは、事業の代表者は誰かを明確にしておくことです。オーナーが代表なのか、任せた社長が代表なのか、指示系統と業務系統が曖昧になってくると、あとで大変になることも本当に多々あります。NO1はかならず強く、「あなた」にしておくことをオススメしますが、それは同時にビジネスの調子が悪いときにも、従業員をせめず「私の責任です」と責任を表明する姿勢にも繋がっていて、とても胆力を必要とされることでもあります。ですがそれも、エスコートした女性がスーツにワインを掛けてしまっても、焦らず「僕のスーツも君のワイン飲みたかったみたいだ」と笑い飛ばず器量と同じ性質のものかもしれません。ビジネスといえど、やはり大切なのはそこに関わる「人」たちです。あなたのビジネスもあなたの人生のひとつでしかないのだから。

  8. 人生の可能性を模索する

    ビジネスを軌道に乗せるまでは、正直なところ人生の時間のすべてを仕事に捧げる必要があるかもしれません。「朝起きて仕事して、休憩中に仕事を考えて、寝ている間に仕事が動くように準備しておく。」これは起業当初の僕自身が感じていたことです。どれほど尽くしても充分に足りていると感じたことはありませんが、同時に人生の可能性を模索することもオススメします。どれだけビジネスに本気と時間を尽くそうとも、人生は一度きりで今現在がもっとも若く、体力と可能性の最高点にいます。社会で成功することは大切なことですが、「それがすべて」の人生は少々寂しくあるようにも感じます。あなたのビジネスの可能性を模索し続けるのと同時に、あなた自身の可能性を模索することも続けて下さい。世界に「正解」はありませんし、科学的な「真実」も、人間が到達している現状最高の・・・・と枕詞が付くものたちです。あなた自身があなたの人生を「素晴らしい」と思えることが、僕が最も願う真実です。

まとめ

個人起業・SNSマーケティングにおけるブランディングロードマップについて、一例を紹介しました。コーチ、コンサル、セラピスト等、個人起業の成長モデルとして精度の高いものとして考えていますが、目安としてご活用頂くとともに、あくまでも成長モデルのひとつであることをご理解ください。ビジネスは日進月歩で風向きが代わり、トレンドや風潮、何が良いとされるか毎秒変化しています。実際に、今向き合っている課題とともに市場と社会を見回して、御社に必要なアクションを見極められる目と感覚を、常に養い続けることをオススメします。目先の売上よりも長期成長を、そしてビジネスはあなた個人の人生の幸福のためにあることを、常にお忘れなきように。