引き締まったお腹、メリハリのあるくびれは女性の憧れですよね。しかし、食事を気を付けても、運動を頑張っても「お腹の脂肪が落ちない…」そう悩む女性は多いです。今回はウエストが太くなる要因について解説していきます。

体脂肪率が高い

当然ですが体脂肪が多い場合、ウエストは太くります。お腹痩せで一番簡単かつ効果的なのは「体脂肪を減らすこと」。食事内容や量を見直し、活動量を上げ、全身の体脂肪率を減らすことがお腹をスッキリさせる第一ステップです。目安として体脂肪率25%以下を目指しましょう。(バストのサイズなどによっては体脂肪率30%代でくびれがある方もいらっしゃいます)

肋骨と骨盤の幅が狭い

中には「体脂肪率は低い割に、ウエストだけ太い」という方もいらっしゃるでしょう。多いパターンとしては、肋骨と骨盤の距離が近くなっている状態です。例えば、3kgの脂肪を筒状にまとめる場合、高さが10cmの筒と20cmの筒ではどちらが直径が大きくなるでしょうか。10cmの方が大きくなりますよね。同じようにウエストの天井である肋骨と底辺である骨盤に距離が近くなるほど、同じ体脂肪量でもウエストは太くなります。

では、肋骨と骨盤の幅が狭いとは具体的にどのような状態でしょうか。代表的な姿勢が反り腰と骨盤の後傾です。

反り腰と骨盤の後傾

「反り腰」と言われる腰の前湾が強い状態では、骨盤と肋骨の後ろ側が近づき、距離が近くなります。また、肋骨の前側が大きく開くため、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群といったインナーマッスルが働きにくくなり、お腹が引き締まりません。

一方、猫背やスウェバックの方に多い骨盤後傾の状態では骨盤と肋骨の前側が近づきます。また、左右の坐骨が近づくため、骨盤底筋群が緩み、多裂筋も働いていないため、こちらも反り腰同様、インナーマッスルは機能しくくなります。

ウエストを細くする姿勢

同じ体脂肪がある場合、肋骨と骨盤の距離が離れている方がウエストが細くなります。そして、腰の反りすぎも骨盤の後傾も肋骨と骨盤との距離が近くなる為、骨盤がニュートラルのポジションに対して、肋骨をなるべく離すような意識で立つと、お腹が引き締まります。骨盤のニュートラルは骨盤の左右前側のぐりぐりとした骨の出っ張りと恥骨を結んだ三角形が床と垂直になる位置が目安です。この位置では、横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋が働き、くびれもつくられやすくなります。